歩行者の信号無視は違法?罰金とられることなんてあるの?

歩行者の信号無視は違法?罰金とられることなんてあるの?

歩行者の信号無視は違法?罰金とられることなんてあるの?

 

 

あなたは歩行者の信号無視はする派ですかしない派ですか?

 

 

このページにたどり着いたということはしたことがある人が多いかもしれません。

 

 

自動車の信号無視は取り締まりが厳しいですが歩行者の信号無視は緩いイメージがありますよね。

 

実際歩行者の信号無視は違法なんでしょうか?

 

それだけで罰金がとられることはあるのでしょうか?

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歩行者の信号無視は違法

 

道路交通法によると歩行者の信号無視は違法です。

 

 

第7条 道路を通行する歩行者又は車両等は、信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等(前条第1項後段の場合においては、当該手信号等)に従わなければならない。

 

 

第百二十一条 次の各号のいずれかに該当する者は、二万円以下の罰金又は科料に処する。
一 第四条(公安委員会の交通規制)第一項後段に規定する警察官の現場における指示若しくは第六条(警察官等の交通規制)第四項の規定による警察官の禁止若しくは制限に従わず、又は第七条(信号機の信号等に従う義務)若しくは第八条(通行の禁止等)第一項の規定に違反した歩行者

 

 

引用元:道路交通法

 

 

びっくりです!

 

 

なんと歩行者の信号無視は実はれっきとした法律違反であり、2万円以下の 罰金をとられることになるんですね。

 

また警察に注意されてそれに従わない場合も同様の罰金がとられます。

 

 

しかし実際、信号無視した歩行者が罰金を取られたという話は聞いたことがありません。

 

仮に横断歩道近くに警察やパトカーがいるときに信号無視しても注意で終わるイメージですよね?

 

 

本当に罰金をとられることはあるのでしょうか?

 

 

実は警察は信号無視する歩行者に対して簡単には「はい、信号無視、罰金ね」と取り締まることができない事情がありました。

 

警察が信号無視する歩行者を捕まえる=即逮捕

それは歩行者が車の運転手と違って免許を持っていない事によるものです。

 

 

交通違反には比較的軽微な違反に対しては青切符を切って反則金の支払いを命じるものと比較的重い違反に対して赤切符を切って罰金の支払いを命じるものがあります。

 

反則金の場合、免許に少し傷がつくだけで前科等はつきません。

 

 

反則金は 交通違反通告制度にしたがって交通違反のみに適用されるルールで、違反者が期日までに金融機関に反則金を収めることでその違反行為は罪に問いませんよという制度です。

 

つまり反則金を収めることで本来法律違反をした人がしなければならない刑事手続きが免除され、前科はつきません。

 

 

対して赤切符を切られて罰金を支払うケースは最初から有罪が確定してて刑事手続きが行われ、裁判によって罰金や懲役などの刑罰が決められます。

 

 

で、免許を持ってる人が軽い交通違反を犯した場合は交通違反通告制度にしたがって反則金 + 免許に点数がつきます。

 

しかし歩行者は免許を持っていないため、この取り締まり方が適用できません。

 

 

つまりどういうことかというと、警察が信号無視した歩行者を真面目に捕まえようとする場合、運転手が赤切符を切られて罰金を払うケースと同じで即前科がつき、刑事手続きを踏んで裁判で罰金を請求することになるのです。

 

 

警察はたかが信号無視しただけの歩行者に対してこの手続きをするのは効率が悪いです。

 

信号無視は別に他人に迷惑をかけてるわけでもないのでなかなか逮捕まではしづらいです。

 

 

警察はもっと重大な違反をした人を取り締まることの方が大事なので信号無視した歩行者は注意だけで済ませて見逃してくれるのです。

 

 

しかし警察が本気になれば捕まえることはできてしまうということです。

 

絶対に捕まらないわけではないので警察の目の前で信号無視をすると2万円の罰金になるだけでなく、前科がついて犯罪者になってしまう可能性があることを覚えておくべきでしょう。

 

信号無視によって事故に遭った場合に不利になる

ただの信号無視をしても警察に捕まることはほとんどないのであまり信号無視することによるデメリットがありません。

 

しかし、事故に遭ったときは変わってきます。

 

 

たとえば信号無視した結果、車に引かれた場合。

 

 

通常、歩行者が車に轢かれると過失割合は車:歩行者=10:0となり、車が全部悪いと言うことになります。

 

しかし歩行者が信号無視していた場合は歩行者にも過失があることになり、過失割合は車:歩行者=8:2となります。

 

 

ちなみに信号が黄色だった場合の過失割合は車:歩行者=9:1となります。

 

そうなるともらえる損害賠償金などが減ってしまいます。

 

 

なので信号無視して事故に遭うと不利になってしまうことも覚えておきましょう。

 

まぁ自業自得ですけどね。

歩行者の信号無視は海外では当たり前

日本では赤信号を守る人が多数派ですが海外ではどうなのでしょうか

 

 

海外の歩行者赤信号事情は国によってバラバラです。

 

日本のように真面目に守る国もあれば赤信号なんてまるでないかのようにガン無視する国もあります。

 

 

私はヨーロッパを旅行したときにこのことで戸惑いました。

 

フランスのパリを旅行中、赤信号で停まる歩行者はほとんどいなかったため、私もそれに習って信号無視してました。

 

 

その後隣のドイツに行ったときも同じ感覚で信号無視したら信号無視してるのが私だけで危うく車に轢かれそうになりました。

 

信号無視してる歩行者が珍しかったのか車が止まってくれず突っ込んでくるので慌てて道路の真ん中で立ち止まって車に道を譲り、引き返そうにも後ろにも車が走っててそのまま道路のど真ん中で立ち往生。

 

恥ずかしい思いをしました汗

 

 

確かドイツはルールを守る国民性がある国だったので信号も真面目に守るようですね。

 

ヨーロッパは全体的にルールに緩い国が多いのでどこの国も信号無視が普通なんだろうと思ってましたが違ってました。

 

 

ちなみにイギリスでは信号無視は違法ではなく、歩行者の自己責任で当たり前のように行われます。

 

アメリカは逆に信号無視に厳しいです。

 

そもそも信号無視を交通違反として違法にすることに決めたのはアメリカが最初だったそうなので。

 

 

またアジアの他の国も信号無視は当たり前の国が多いと思います。

信号無視はしていいか?

で、結局信号無視はしていいの?って話ですが、実は道路交通法第1条にその答えに近いものが書いてありました。

 

 

第一条 この法律は、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする。

 

引用元:道路交通法

 

 

つまり、道路交通法は道路における危険を防止し、交通の安全と円滑を図るためにあるもの。

 

 

特に信号機というのは、交通の安全と円滑を図るためにあるものですよね。

 

 

でももし車が全然通らない道路に信号があったらどうでしょう。

 

 

車がまったく通らない道路を渡ろうとしたら赤信号だった。

 

でも車が通らないので信号の存在意義である交通の安全と円滑を図る機能はない。

 

 

この状況であれば信号無視しても交通の安全と円滑を阻害することにはなりません。

 

だからたとえ堂々と信号無視したとしても交通違反ということにはならないんじゃないでしょうか?

 

 

日本はいろんな場所で過疎が進んでいるのでこういうあまり意味を持たない信号機はたくさん存在していると思います。

 

私はこういう場所で信号無視するのは全然アリだと思います。

 

 

問題は人も車もたくさん通る場所だけどたまたま車がこないとき。

 

こういうところだと信号を守るか、信号無視するか迷いどころですね。

 

 

ですが私ならその時の気分にもよりますが、自己判断で安全と判断したら信号無視はします。

 

周りに真面目に信号守ってる人が多かったとしても気にせずします。

 

 

なぜかと言われたら時間の無駄にするのが嫌なので。

 

 

そういうときでも信号を守るべきシチュエーションとしては子供の存在がありますね。

 

 

子供は大人のやることをマネするので子供の前で堂々と信号無視するとその子が私のマネして信号無視してしまいます。

 

その子供がもしそのせいで車に轢かれでもしたら私のせいになっちゃいますから。

 

 

なので普段堂々と信号無視する私も周りに信号守ってる親子がいるときは躊躇します。

 

気づかずに渡ってから「あ、やべ」って思うことはありますけど。

ルールを守らないやつはクズという考えと何も考えずにルールを守る奴はバカという考え

世の中にはいろんな考えの人がいますが、中には信号無視する人のことを「ルールを守らないクズ」として非難する人がいます。

 

 

でも信号無視する側の人からすると何も考えずにルールを守る人の方がバカだと思ってしまいます。

 

 

信号無視する人は「この信号には意味がないから無視しても問題ないないな。よし無視して渡ろう」と自分で考えて行動しています。

 

対して何も考えずに信号無視=ルール違反=悪と考える人は「信号赤だから待とう」としか考えていません。

 

 

私は何も考えずに盲目的にルールを守ろうとする人より自分で考えて行動する人の方が賢いと思いますがあなたはどう思いますか?

まとめ

以上、歩行者の信号無視についての記事でした。

 

 

まとめると

 

  • 信号無視は違法で2万円以下の罰金がある
  • しかも捕まったら刑事扱いで前科がつく
  • でも警察は手続きが大変+そんなことで簡単に逮捕しずらい事情があり、歩行者に注意はしても逮捕はまずしない
  • 一応警察が本気になれば逮捕の可能性はあるので警察の前で堂々と信号無視はしない方がいい
  • 海外では信号無視が当たり前の国が多い
  • ただし、道路交通違反の目的上、明らかに存在意義のない信号を無視しても交通違反にはならない気がする

 

 

ということでした。

 

 

で、ぶっちゃけ信号無視してもいいでしょという結論でした。

 

 

法律を破ることを推奨しているわけではありません。

 

あくまで自己責任で自分が安全だと思って警察に捕まるリスクがあることもわかって渡るなら別にいいのではないかという意見です。

 

海外ではそれが普通ですからね。

 

 

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